まず最初に蜷川演出特有の鏡ばり(でも後ろが透けてみえる)セットに
会場が映し出され、その鏡の幕が引いたら階段状の舞台が登場。
毎回蜷川さんの演出には度肝を抜かれます。
その舞台の後ろにさらに扉があり、その扉に描かれている絵により
場面が展開されます。
驚いたのが、結構急な階段だと思うのですがその不安定な足場での殺陣。
足を踏み外さないかなとはらはらしながらも、そこはさすが役者さん。
見事な動きです。
そして、やはりすごかったのが白石加代子さん。
あの方が登場するだけで空気が変わります。
う〜ん、すごい存在感です。
シェイクスピアの物語はあまりよく知らないのですが、
このお話は比較的わかりやすかったと思います。
復讐劇ということもあり、最初から怖いのを想像していたのですが
前半は主演2人の掛け合いや床屋対決などコミカルに笑いを含めて
いたと思います。その分後半、次々と罪を犯していくスウィーニーが
怖くて効果音にも驚きながらの観劇でした。
歌の方はやはり市村さんはすばらしいです。
今回はオーケストラの音もそれほど大きく感じなかったので
よかったのですが、市村さんが上手すぎるせいか他の方の歌は
歌詞がききとりにくいところありでちょっと残念。
でもやっぱり市村さんはすばらしい役者さんですね。
それだけでお腹いっぱいの公演でした。
会場に入ると公演のパンフレットや藤原竜也のグッズを買い求めるための長蛇の列ができていたけど
なんとかパンフを買って2階席へ。
今回は2階席3列目の左寄りの席だったため、舞台が見えるか不安だったけれど、会場自体が広くないので十分舞台が見渡せました。
で、舞台はどうだったかというと、
・・・・・・・・・藤原竜也かっこよすぎ。
前々からファンではあったのですが、ますます好きになりました。ストーリーはシェイクスピアの悲劇なのですが、悲愴感ただよう演技が似合うのなんのって。
もうサイコー。
ということで今回はミーハーな観劇になってしまいました。「デスノート」も見に行かなくちゃ。
森光子さん主演の「放浪記」を見に行ってきました。
公演回数1800回、森光子さん86歳って驚異的ですね。
17時開演で母と一緒に行ったのですが、さすがに見に来ている方々は母と同世代の方たちばかりでした。
原作を買ったものの、途中までしか読んでいないので、
時代背景がよくわからなかった。昭和のはじめ頃だと思うけれど、主人公の芙美子が働いていたカフェとは多分今でいうママがいるようなバーのことを指しているのだろう。
公演時間は休憩を入れて3時間半あまり、
さすがに森さんはマイクをつけていたけれど、ほとんど舞台に立ちっぱなしだった。周りの役者さんたちもそうそうたるメンバーで、まだよく演劇の役者のよさを判別できない私からしてもまったく違和感がなかったということは芝居が上手いということだろう(演劇通の母からみてもよかったということだし)。
今回は男だけのシェイクスプアということで、女役もすべて男性が演じていました。シェイクスピアの時代、女性は舞台に立つことが許されなく、声変わりする前の少年等が女役として舞台にたったということを踏まえての演出だったのでしょうか?
舞台の構成から身振りなどの小さな動きまで、どれも「喜劇」と呼ぶのに相応しいものであったと思います。私は深いところまではまだ演劇はわからないけれど、単純におもしろかった。そういう要素がたくさんちりばめられていたからだと思います。
特にルシアーナ役の月川悠貴さん。美しすぎます。本物の女性よりもきれいかもって思うぐらい、声も美しかったし演技もよかった。後、ドローミオ役の高橋洋さんもよかったです。
やっぱり舞台だとどうしても舞台俳優さんに目がいきますね。ま、でも、女性客の中には主役の小栗旬さんのファンの方も多かったようですが(^_^ヾ)
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